アトピー咳嗽について

アトピー咳嗽とは

アトピーというとアトピー性皮膚炎が有名ですから、アトピー咳嗽というとお肌の病気の一つだと思えるかもしれません。
しかしアトピー咳嗽とは咳に関する症状となります。
風邪を引いたあとなど長期間ずっと咳が続くことがありますよね。
そのような症状が出ているとき、もしかしたらアトピー咳嗽の可能性もあるのです。

アトピー咳嗽の症状

もっと詳しくアトピー咳嗽の症状をご紹介すると、一番の症状は咳となります。
このほかに喉のイガイガ感をともないます。
そして咳が続くときは、それが湿った咳か、乾いた咳かがポイントとなりますが、アトピー咳嗽は乾いた咳となります。
痰はあまりともないませんが、場合によっては出ることもあるため、痰の有無だけで診断できるとは限りません。

咳はかなり長期間にわたって続きます。
人によっては数か月以上という期間続くこともあります。
咳が出やすいのは夜から明け方にかけてとなり、そのほか、人との会話、冷たい空気、たばこの煙、運動、香水の香りなど、日常生活でよくあるちょっとしたきっかけで咳が出ることがあります。
一見すると喘息のようにも思える症状ですが、そちらの特徴的な症状となる喘鳴は基本的にありません。

アトピー咳嗽はどんな人に出る?

アトピー咳嗽が出やすいのは、アトピー性皮膚炎などアレルギー性の疾患をすでに発症している方や、そのような方が家族にいる方などとなります。
また、どちらかというと女性に多い症状となります。

アトピー咳嗽の治療

咳が長引くこの症状についてもちろん治療したいでしょうが、似た症状となる咳喘息の治療でよく使われる気管支拡張剤は、アトピー咳嗽には効果がありません。
治療のために使われるのは抗ヒスタミン剤のほか、ステロイド薬となります。
これら薬によりアトピー咳嗽の症状も収まっていきます。

咳が続くときは

ご紹介したようにアトピー咳嗽とは咳が主な症状となりますが、では長期間咳が続いていればアトピー咳嗽なのかというと、その可能性はありますが、長引く咳は原因がいくつもあり、その症状だけですぐに判断できない場合が多いです。
そのため咳が長引いているときは病院を受診し、まずは医師に相談してください。
そこで現在出ている症状やその特徴から医師が可能性を絞り込んでいきます。
場合によってはアトピー咳嗽と診断される可能性もあります。
受診する病院ですが、症状としては咳が続いているというものになるでしょうから、内科や耳鼻科が受診先となります。
また、呼吸器に詳しい専門医の診察を受けたいときは呼吸器内科を選ぶのもおすすめです。